我が家にはもうすぐ5歳になる長男がいる。
ここ最近、食欲が旺盛になって食事量も増えた。
食事量が増えたことによって、夕食時に長男の定番の行動となっていることがある。
なんと無駄の多い、そして意味の分からない行動が多いのか。
私も小さいころはきっと「意味わかんね～」と親に思われていただろうな。
意味が分からないというより、面白がっていたに違いない。
そう、私の母親はそんな親。
そして、そんな母に育てられた私は今、長男を育てている。
我が家の夕食の話をしようと思う。
我が家のダイニングで〇〇〇と叫ぶ
我が家では平日は19:30ごろ、週末は19:00ごろに夕食。
4歳の長男は、少し前まで卵白アレルギーがあったので、食事にはとても気を使っていた。
最近では加熱したもの、ケーキのクリームやアイスクリーム、卵焼きも食べれるように。
卵が解禁されてから、長男の食欲も解禁された様子。
食欲モリモリになった長男、食べる量が増えたのでう〇ちに行く回数が増えた。
最近は夕食のときに70%の確率で「う〇ちー！」と叫ぶ。
「言う」んじゃない。
「叫ぶ」んだ。
繰り返すけど
「言う」んじゃない。
「う〇ちー！」と大きな声で隣の家に聞こえんばかりに叫ぶんだ。
「世界の中心で愛を叫ぶ」という映画があったけど、長男のそれは「我が家のダイニングでう〇ちを叫ぶ」というタイトルがふさわしい。
いや、別にタイトルなんて不要なのは分かっている。
ルーティーンは成功率を上げる
ダイニングで叫んだあとは忙しい。
時間との戦いが幕を開ける。
リビングでズボンとパンツを脱ぐ。
そしてなぜかソファーに向かって投げつけるんだ。
ラグビーでも五郎丸選手がキック前のルーティーンで話題になった。
長男の場合はズボンとパンツを脱いで、ソファーに投げつけるまでが彼のう〇ち前のルーティーン。
きっと五郎丸選手のキック成功率くらいに、長男のう〇ち成功率も格段に上がるはず。
これで成功はほぼ間違いないんだ。
何が成功なのかは私にも分かんない。
ドリフト走行は角度と飛距離でインサイドを攻める
ズボンとパンツを投げつけたあと、彼は忙しい状態が続く。
時間は待ってくれない、大惨事を避けなければならないからだ。
家の中を全速力でリビングからトイレへ続く廊下をさながらドリフト走行のようにカーブを描いて曲がっていく。
ドリフト走行の芸術点は「角度と飛距離」だが、長男のダッシュは「速度と時間」がポイント。
誰と競っているって？
もちろん奴、う〇ちが出てくるまでの時間と競っているんだ。
漏れては大惨事であることは長男もわかってる。
だからこそ全速力で廊下へ。
「もっと早めにいけばいい」などという野暮ったいヤジなど無用。
子供とは、常にギリギリを狙っていく生き物。
そう、ドリフト走行と同じくインサイドギリギリを華麗に攻めていくんだ。
彼は全力で放出時間まで攻め続ける。
全開の美学
廊下の入口からトイレの前まで僅か1.5mを全力で駆け抜けた後、トイレの扉を開ける。
もちろん、開けた扉を閉めることはない。
閉めている間に惨事が起こる可能性が高まっちゃうから。
扉で隠す必要性を感じていないんだ。
毎回、気持ちいいくらい全開。
彼はいつも全開なんだ。
いつも全開であることに男のロマンを感じているはず。
ちなみに、私は感じたことはない。
そして理解もできないことはここで宣言する。
人類は放出系能力者
扉を開けてトイレに入り、とてつもないスピードで便座に座る。
きっとF1などでいうピットストップのような感じだろう。
座ってすぐに始まるんだ。
何が？
もちろんアレだよ、アレ。
自分からアレを放出するんだ。
そう、多くの生き物はHUNTER×HUNTERで言う念能力の「放出系」の力を備え持っている…かもしれない。
念能力については以下のサイトが分かりやすい。
参考 【ハンターハンター】念能力6系統の各長所と短所を考えてみた！私の名前はジロギン。
ライブ会場の臨場感
放出が始まると、念じる声が聞こえてくる。
なぜなら、扉が全開だから。
リアルタイム実況のように全て聞こえてくる。
「ちゃぽん」という音までリアルに。
ここまでリアルタイムに臨場感たっぷりなことを例えるなら、アーティストのライブをDVDで見るのとライブ会場で見るくらいの違いだと断言する。
そう、ある意味でダイニングはライブ会場のよう…ではない。
そんなライブ会場は嫌だ。
仮面ライダーでありシンガー
時間が経過すると、本当にライブが始まる。
オリジナルの歌が聞こえてくる。
とても楽しそうなリズムで歌っている。
軽やかなリズム、とだけ伝えておく。
歌詞は本当にひどい。
全くもって意味が分からない。
♪明日は～仮面ライダーの～やる日だ～
♪ビルドは～もう終わったよ～
意味の分からない部分を嗅ぎ取っていただけたかな？
これはまだマシな方。
日本語になっていない歌の方が多い。
恐らく思いついた言葉を軽やかなリズムに乗せているだけ。
きっと長男は将来、歌手と仮面ライダーをパラレルワークでこなすんだろうな。
家庭内の平和維持活動に勤しむ
ひとしきり歌い終わると再び叫ぶ。
隣の家にも聞こえんばかり、常に全力で叫ぶ。
「〇〇ー、う〇ち出たー！」
最初の〇〇に何が入るか。
あなたの想像している通り、『ママ』か『パパ』が入る。
ダイニングテーブルでは小競り合いが勃発。
食事中にいくら子供と言えども、う〇ちをした後のお尻を拭くのはイヤに決まってる。
銃撃戦が始まるのではないかという緊張感。
もしかしたらドラゴンボールのように周りのものが振動で動き始めるのではないかと心配に。
もとい、小競り合いなどない。
目で「よ・ろ・し・く♡」とばかりに妻が私に合図を送り、私は「今行くよー」と言うんだ。
私は我が家の平和維持活動をしているんだ。
決して尻に敷かれているわけではなく。。
私は家庭内の平和維持活動のために積極的に長男のお尻を拭いている。
明日も平和な日常を紡ぐ
お尻を拭いてスッキリした長男は、リビングでソファーへ投げつけたパンツとズボンを履く。
ダイニングテーブルに着席して夕食を再開する。
なんて平和な夕食なんだとあなたも感じてくれたことだろう。
日々の平和維持活動によって、今日も平和が守られた。
きっと明日も同じことが起こるだろう。
しかし、私のいる限り我が家の平和は守るんだ。
今日も我が家は平和だった。
