我が家の長男はチーズが大好き。
特にキャンディータイプのボール状のチーズが包装に包まれてるアレである。
そしてマカロニも好き。
麺ではない、真ん中に穴が開いている奇妙な食べ物に子供は興味惹かれる。
子供が大好きなチーズとマカロニが入っている食べ物ならば、興味惹かれるのは当然のこと。
我が家の夕食にグラタンが出たときの話をしよう。
1.夕食に出没する角の生えたオニ(のような妻)
ある日、夕食にグラタンが出された。
グラタンには子供の大好物であるチーズ、マカロニが入っている。
マカロニやちくわのような穴の開いた食べ物は興味深々。
ついつい遊んでしまう食材なのだ。
ちょっとの時間なら、こちらもニコニコして見ていられる。
しかし、長い時間になると妻に角が生えてくるのだ。
いや、実際には生えないのだが。
生えてきたように見える鬼の形相、と言えば伝わるだろうか。
鬼と言えば思い出すのはオニのサラリーマンという絵本。
少し大きい子供の方が内容は分かると思うが、3歳くらいからでも問題なく楽しめる。
絵も特徴的であり、我が家の4歳の長男も楽しんでいる。
何度も読んでいるので、親としては少々飽きてしまったが。
意外なのは親も一緒に楽しめてしまう絵本である。
出張編もあるので、併せて読んでみると面白いだろう。
お子さんのいる方にはおすすめしたい絵本だ。
絵本のオニの話は面白いのだが、我が家の食卓に出る鬼はこわいのである。
食卓で鬼が見えた途端に長男は「いただきまーす!」と食べ始める。
少しすると鬼はフェードアウトしていく。
この鬼ばかりは私も手を焼く大変こわい存在である。
2.グラタンはポンジュースでは作れない
鬼が消えた後、妻が「聞いてきいて!」と話し始めた。
少しドヤ顔な気がするので、きっと何か自慢したいのだろうと推測。
ナナ(妻)
ハチ
みかん??
ナナ(妻)
何言ってるの??
何言ってるの? はこちらのセリフである。
私がおかしなことを言い始めたくらいの勢いで言い返してくる。
クノールカップスープにポンジュース味はないであろう。
ポンジュース味のグラタンなど、聞いたことも見たこともない。
ここまでのくだりでポンジュースが気になった人もいるだろう。
ポンジュースは果汁100%で有名なみかんのジュースである。
愛媛県の当時の青果連の会長がアメリカのジュース工場を見学し、品質は同じでも小さくて値がつかないみかんを処理するにはジュースが最適と考えたのが始まりである。
ポンジュースの”ポン”はニッポンの”ポン”であり、国民のジュースになるようにという願いも込められている。
果汁100%で有名なポンジュース、発売当初の昭和27年は100%ではなかった。
昭和44年から果汁100%ジュースとして販売している。
果汁100%は体にもとても嬉しい。
特にお子さんがいる家庭にはおすすめしたいジュースである。
ポンジュースはみかんの味が深くて美味しい。
しかし、みかん味のグラタンは食べたくない。
3.美味しいグラタンはお手軽カンタンにつくれる
クノールカップスープのポタージュでグラタンは手軽に、そしてカンタンに作れるということを言いたかったらしい。
作り方はとてもかんたん。
クノールカップスープのポタージュ味を準備する。
マカロニなどのお好みのパスタを茹でておく。
スープをつくって、パンをスープに浸してからフライパンで焼き目をつける。
容器に焼いたパン、マカロニ(パスタ)を入れてスープを注ぎ、チーズを多めにのせてオーブンで焼くだけ。
これだけでかんたんにグラタンが作れてしまうのだ。
スープが多すぎると失敗するので、少な目にしてチーズを多めにすれば完成度の高い、手を抜いたとは思えないグラタンが出来るのだ。
ということを私に伝えたかったらしい。
私が代わりに整理して伝えてみたところ
ナナ(妻)
すごいでしょ~!
すごい、あなたはすごい。
私がみかんと勝手に言ったと思ったままのところもすごい。
4.グラタンと食卓の平和は守られた
日頃の平和維持活動として、妻の発言をしっかりと監視していた成果が発揮された。
みかん味のグラタンが食卓に運ばれなかったことを嬉しく思う。
もしかしたら、みかん味のグラタンは子供には人気になるかもしれない。
…いや、酸っぱくて食べれたものではないだろう。
今後も妻の天然ユニークな発言がきっとあるだろう。
しっかりと聞いて、事が起きる前に未然に防ぐべく活動に勤しんでいく。
我が家の食卓は今日も平和だった。