久しぶりに心が侵食されていった。
今回のは今までで一番深かったかもしれない。
しかし、まだこの程度で済んで良かったと思っている。
復活できなかったらと思うと心底怖い。
妻や子供、ましてや生まれたばかりの赤子もいるのに。
心が止まると、体も止まってしまう。
この記事を書けるところまで回復できた。
色々と諦めて、しっかりと休養したことが良かったと思われる。
約1か月ほど休養していたが、どのようにして過ごして、どんなことを考えていたかお伝えしようと思う。
そして、これを見た人には私のようになる前に自分の心を守ってほしい。
1.気づかぬうちに徐々に心を侵食
1ヶ月で徐々に心を侵食
以前、ブログで書いた記事の出来事は1月末。
管理職を自ら辞めることにしたショッキングな出来事から約1か月。
1ヶ月の間に徐々にだが心は侵食され続けていた。
何をやろうとしても効率よく動けない。
何にしてもやる気が出ない。
まあ、会議やらには出席していたので多少は貢献していたかも。
本当に”会社にいるだけ”の給料泥棒と化していた。
記事を書いた後は結構スッキリしていた。
だけど、進行は止まっていなかったことに気づけなかった。
マグロのように泳いでいたい
私は基本的に前に進んでいないとダメなタイプ。
ある方とのTwitterのやり取りで「進んでいないとダメ」と言ったら「マグロ!」と言われた。
ハチ
まさにマグロのように泳いでいないと死んでしまうタイプ。
体は動いていなくても、物事を1mmでもいいから進めたいし、進みたい。
例え一時的に戻ることになっても、進むために戻るのはOK。
時と共に自分なりに進んでいたい。
でも、今回は自ら停止を選んだ。
このやる気のなさ、やることは分かっていても動けない状態は異常。
立ち止まって、回復に努める必要があると判断した。
そう、まだ自分で判断できるうちに、エンジンが壊れる前にメンテナンスを選んだ。
第三者医院会のエビデンス
間違えではない、わざと書いている。
病院に行って診断書をもらっただけ。
病名にはしっかりと書いてあった。
『抑うつ状態』と。
かれこれ40年、このような病気には無縁の人だと思っていた。
まさか自分がなるなんて。
でも、今回でよくわかった。
周りの環境が変わったりして、八方塞がりになってもがいて、もがいて、もがいて。
散々もがいたのに出口すら見当たらないとこうなる。
周りも自分も”うつには無縁”と思っていてもだ。
諦めて逃げ出すことも大事
後から思ったこと。
さっさと逃げ出してしまえばよかった。
しかし、今までも出口が見つからなかったら出口を作ってでも脱出してきた。
そういった過去の経験が、今回の場合は邪魔してしまった。
少しばかり真面目に頑張りすぎた。
真面目な人がうつになると巷では言っているが、その通り。
ちょっとくらい適当に、いい加減に。
逃げるチャンスがあるなら逃げてしまえばいい。
まあ、逃げ出す準備はもう万端なのだが。
ちょっとタイミングが遅すぎた。
あと1年早くても良かったなと。
あと数年経てば、これはこれでいい経験だと思える時が来るはず。
2.潜伏中でもマグロは泳ぎ始めた
最初の1週間はただただ漂流
頭の中は「あれやらなきゃ」「これもやっとかないと」でいっぱい。
しっかし、体は動かない。
食欲は食べたくなくなるほどまで落ちなかった。
おかげで食っては寝ての繰り返しで太った(笑)
最初の1週間間はノートPCをベッドに持ってきて、Amazon Prime Videoで映画を観まくった。
ずっと観たいと思ってたけど観れなかった映画を何本も。
1日に4本も観たら頭が痛かった(笑)
いぬやしき、亜人は前から観たかったけど観れていなかったのでここぞとばかりに。
ミッションインポッシブルなんか観たことあるのも含めて全作連続で観た。
最初のころのトム・クルーズが若い(笑)
佐藤健、阿部寛、トム・クルーズ、ウィル・スミス、この辺りの俳優が好みっぽい。
ジャンルはアクション主流で、あとは謎めいたものやSFが好みのようだ。
まあ、心に栄養を与えるんだから楽しいことをすればいい。
家事をしたくても動けないし、買い物にも行きたくない。
妻も「出張に行ってるときも大丈夫だから、きっと大丈夫だよ」と言ってくれた。
おかげで1週目の後半にはちょっとした買い物や簡単な家事は出来るようになった。
1週間で通常時の2~3割程度は回復した。
2週目から徐々にブログを書き始める
諦めて動かなかったからなのか、回復は意外と早かった。
2週目の前半は運動不足だからと久々にポケモンGOをインストールして公園に散歩に出かけた。
花粉症なのにマスクとメガネで。
今がスギ花粉のピークだったのもあり、帰ってきたらくしゃみと鼻水と涙。
花粉症持ちとしてはなかなかアホな行動、でも晴天の外は気分転換にはもってこいだった。
おじい、おばあが多かったけど小さい子供を連れたお母さんもいたりして。
小さい子供が私を追いかけてきて、お母さんが子供を追いかけてきて(笑)
無邪気に走り回っている子供を見ていると、こちらも元気をもらえるようだった。
そしてブログを書いてみようとPCへ。
新記事はリサーチが面倒なのでリライトから。
リライトしていたらサイトアフィリをしたくなって。
気づけばASPで商材リサーチしてた。
2週間で4~5割程度まで回復。
3週目にはかなり動けるようになったけど…
ここまでの2週間で、週末だけが大変だった。
長男は私のことなどおかまいなしに遊びに行こうとか言ってくる。
1週目の週末には以前から約束していた鉄道博物館。
朝から夕方までわがまま坊やとずっと一緒で非常に疲れた。
2週目の週末はそこそこ回復してきてたので、公園に連れて行った。
そして次男のお宮参りをしていなかったので、暖かくなったし行くことに。
月曜日からサイト設計をゴニョゴニョやり始めて火曜日の午前中までは好調子。
午後から急に鼻も目も激しくて(笑)
少し休もうとベッドでゴロゴロ。
頭痛もするし、念のために熱を測ったら38度超え。
インフルはまずいと思って病院の夜間診療で診てもらうも原因分からず。
ひとまずインフルではなかったので解熱剤だけもらってバタン。
木曜日の午前中まで寝て熱は下がったけど、咳が出始めて「こりゃ風邪だな」と。
サイト設計と記事設計がいいところで中断してしまった。
早く続きがやりたくて仕方なかったけど、風邪を家にまき散らすわけにもいかない。
マグロなり(?)に大人しくしていた。
この時点で6~7割ほど回復したような感覚。
4週目の後半は通常通り
3週目の週末は風邪がまだ治ったばかりだったので、長男とは控えめに遊んだ。
控えめとは言いながらも公園で走ったり。
平日は朝7時前に起床して、家事を少しやったりして。
その後は自分の部屋でPCを前にリサーチとかリサーチとかリサーチ。
いや、まあ、、、ほぼリサーチ。
8割はリサーチで、あとはサイト設計と記事設計をごにょごにょ。
やはり考えるのは好きで、謎解きゲームというか、算数や数学の問題というか。
答えを見つける作業や法則を見つけるために考えるのが好きらしい。
そんなこんなで、4週目の金曜日から出勤。
久々だから何か感じるかなと思いながら出勤したものの……
……久しぶり感があまりない。
むしろ周りの人が久しぶり感を演出してくれる感じで(笑)
ほぼ1ヶ月ぶりなのに、そんなに久しぶり感がないのは出張慣れしているからなのか。
変に緊張も無く、通常通りにすぅ~っと業務に復帰できた。
業務に復帰した時点で8~9割ほど。
ほぼ通常状態までに回復した。
3.今回の経験で学んだこと
乗り越えられるものと乗り越えられないもの
例えば、お金がなくて食べ物が買えないとき。
お金がなければ日雇いバイトでもいいから働けばなんとかできる。
数学の問題が解けないとき。
参考書だったり詳しい人に聞いてみればなんとかなる。
他人を思うがままに操る。
世の中を自分の思い通りにする。
もしくは神様になる。
自分が何かをすれば何とかなるものと、自分では何ともならないものがある。
他人を変えるのは無理なこと、自分を変えるのは可能なこと。
自分が変わったとしても、思う通りに周りが変わるとは限らない。
変わらない人は変わらない、本人が変わろうと思わない限り。
この部分をしっかりと見極めずにもがきすぎた。
化ける可能性はあっても、化けるとは限らない。
こんなのはギャンブルであって、努力ではない。
努力で何とかならないものに頑張りすぎた。
良い(いい)加減に諦める
私は周りに「根気がある」と言われることがある。
諦めるときにはさっさと手を引くが、何とか出来ると思えば根気よく粘る。
先に書いた見極めが間違っていたおかげで、何とか出来ないものに頑張った。
例えるなら、地球を持ち上げようと地面に手を伸ばして持ち上げようと頑張っているようなもの。
自分の立っている地球をどうやって持ち上げるのか。
傍から見ればアフォ丸出し。
ただ、泳ぐのをやめて立ち止まったおかげで気づけた。
気づけなければエンジンが壊れるまで出力を上げて、地球を持ち上げようとしていたかも。
まずは出来ることからコツコツと。
出来ることを積み重ねて行けばいい。
地球を持ち上げるなら、地球を出てからじゃないと。
ドラゴンボールのフリーザ様やべジータくらいにならないと。
どうやら惑星を破壊するほどの能力はなかったらしい。
だってマグロだもの。
子供のころから何も変わってない
管理職になって部下をたくさん抱えて。
指導しながら感じていたことがある。
本質的に子供の時から何も変わってないってこと。
部下とは言っても、上は30代、20代後半、20代前半がごろごろ。
うちの5歳児と人間性に大して差がないと感じることが多々あった。
他人を見ていると、管理職やリーダーになる人は子供の部分と大人の部分の両方ある人が多い。
そうでない人は子供の部分が多いというか、ほとんど子供。
というか、子供がそのまま大きくなった感じ。
これは男女に関係なく同じように感じること。
あ~、なるほどと気づいた。
この辺りを克服というか、気づいて変わるかどうか。
あえて変わらない人もいるだろう。
それはそれで、その人が選んだ人生なのだからそれでいいかと。
子供に大人の話をしても通じないのと同じ。
大人の話をしても通じないはずだよ。
子供が悪いとか大人がいいとかじゃない。
大人には大人の話を、子供には子供の話をしようってことに気づけた。
頭の中で理解しただけでなく、リアルに感じる経験。
当たり前だけど、そうだよねって改めて感じた。
新しい視点が増える
きつい、辛い体験をする度に視野が開ける印象がある。
先述した内容の通り、改めて気づいたり、知っていたことをより深く理解できるというか。
何か科学的な根拠があるのかと思って調べてみたところ、こんな記事を見つけた。
参考 嫌な体験を利用して脳を鍛える方法Mentalist DaiGo Official BlogメンタリズムでおなじみのDaiGoさんのブログ。
なるほど、PTSGなんて言葉は初めて知った。
この記事を読んで、関連するほかの記事も読んで納得。
こうやって視野は開けてくることを考えると、やはり私の考え方は間違ってなかった。
『乗り越えられない試練はない』
何も突破するだけが試練の乗り越え方ではなく、横からすり抜けたっていい。
別の壁を乗り越えたっていいということを今回は学べたと感じている。
人生が波乱万丈なので、その分だけ他の人に無い視点を持っているかもしれない。
そう考えると、波乱万丈も楽しまなければ損。
ジェットコースターだと思って乗っていれば楽しいはず。
でも、マグロはジェットコースターには乗ら……
4.明日は明日の風が吹く
まあ、なんだかんだであと数年もすればいい経験で笑い話になるだろう。
良くも悪くも経験の積み重ねが大事。
自分に起きるすべての出来事からは学ぶことが出来る。
挫折や心折れる経験をしていない人より経験できた。
回復する度に思う。
あまりにも前向きに捉えすぎなのではないかと(笑)
暖かい海を泳ぐばかりでは飽きてしまう。
たまには凍っている冷たい海も泳いでみればいい。
そんなマグロもいたっていいだろう。
マグロは泳ぐ。